1995年に我が国でいち早く合奏授業に取り入れられた、サクソフォーンと打楽器から成る同族楽器のオーケストラ。ソプリロからコントラバスサクソフォーンまで、8種類のサクソフォーンが使用され、今年で創立25周年を迎える。主に本学主催の音楽祭にこれまで、秋山和慶、増井信貴、松尾葉子、現田茂夫、梅田俊明、大井剛史、海老原 光、P.グレイアム、ヤン・ヴァンデルロースト、保科洋、各著名な指揮者を迎え、管弦楽作品を中心に演奏会を行っている。また、東京芸術劇場、横浜みなとみらいホールなど学外での演奏会、2010年11月にはサクソフォーン誕生の地であるディナン(ベルギー)を訪問、ストラスブール音楽院(フランス)にて演奏会を行い、大成功を収めた。

サクソフォーンならではの繊細かつダイナミックなサウンドを有するこれからの新たな演奏形態として注目され、高い評価を得ている。

これまで、長生淳「翼をひろげて」、ピーター・グレイアム「宇宙戦争」、石毛里佳「ブラキスカ」、当代人気の作曲家にオリジナル作品を委嘱。2013、2014、2015年国内最大級の音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに参加し、精力的に活動を行っている。

2012年6月 P.グレイアム氏を迎えて「宇宙戦争」、2014年11月アドルフサックス生誕200年を記念して「アドルフ・サックス200」、2016年12月我が国を代表する作曲家・保科洋氏との夢の共演「復興」、3枚のCDを(株)フロレスタンよりリリースされ、好評を博している。

今年度の公演予定(会場:本学前田ホール)

7月22日指揮:保科洋  

プログラム:ショスタコーヴィッチ/祝典序曲 保科 洋/インテルメッツオ・復興

イベール/寄港地 他

12月20日指揮:大井剛史

プログラム:鈴木純明創立25周年記念委嘱作品、他

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高校生の皆さん、こんにちは!
洗足学園音楽大学サクソフォーン・オーケストラ(以下Sax.Orch.)担当の、岩本です。
今から25年前にサクソフォーン専攻生の増加に伴い、本学名誉教授・冨岡和男先生の発案で、「サクソフォーンでオーケストラをやろう!」と世界では例を見ない、同族楽器による合奏形態が誕生したのです。
後に打楽器学生も履修可能となり、100名規模の履修生で活動して来ました。
特に、管弦楽では優れた芸術的作品が多くありますが、サクソフォーンが登場する曲は少ないのが実状です。そこで、そのデメリットを逆さに捉え、木管・金管は勿論、弦楽器パートも全てサクソフォーンで演奏し研究するのです。
様々な困難もありますが、仲間と共にそれらを乗り越え、最終的に著名な指揮者と本番を経験する事は、何事にも代えがたい感動があります。
YouTubeなどメディアのおかげで、現在世界中から我々の活動が注目されています。今や日本でも大人気のサクソフォーンですが、昨年アドルフサックス国際コンクールで第1位・2位ダブル受賞を果たした2名共、洗足Sax.Orch.でコンマス&コンミスを務めていました。
何しろ、本当に楽しいです。
皆さんも一緒にSax.Orch.やりましょう、待っています!

サクソフォーン・オーケストラ責任者
岩本 伸一